「SIMスロットがmicroSDスロットも兼ねている」とは?
simフリーのスマホや7インチ程度のsimが使えるタブレットでは「ダブルsim」を採用している場合が多くあります。ダブルSIMとはその名の通り、2枚のsimを一台のスマホに2枚同時に挿すことが出来るということなのです。
では、「SIMスロットがmicroSDスロットも兼ねている」とはなんでしょうか?
デュアルSIMスロット
この写真は、FREETELのPriori2という格安スマホのスロットです。この機種では左からフルサイズのsim、microSIM、microSDカードスロットがあります。
2016年に日本国内で販売されている(使うことが出来る)SIMフリーのスマホの一部でデュアルSIMが採用されています。しかしそのほぼ全てが設定でどちらのかのsimを選び使用する仕組みになっていますので、両方のsimが対応している電波を同時に待受けることが出来ません。
この問題を解決できるのがデュアルSIMデュアル待受(DSDSもしくはDSDA)対応のスマホです。
DSDS対応の場合、2つのスロットにそれぞれSIMを挿すことによって同時待ち受けが出来ます。ただ同時待ち受けにおいてもDSDSとDSDAという規格に別れ、DSDSは通話中にはもう一枚のSIMでの通信はできず、DSDAは通話中にでもデータ通信ができるようになっています。なおDSDA規格のスマホは日本では発売されておらず、選べるのはDSDS規格になります。また、日本国内で使用するのであれば「技適マークあり」が条件になります。
DSDS対応のスマホを選ぶときに問題になってくるのが
「SIMスロットがmicroSDスロットも兼ねている」
という言葉です。
これは、ダブルSIM、ダブルスロットSIMの一部の機種に採用されているのですが、要するにmicroSDカードを使いたい場合は、2枚のSIMカードを挿すことが出来ないということです。
表にすると
スロット1 | スロット2 | |
組合わせ1 | SIMカード1 | SIMカード2 |
組合わせ2 | SIMカード1 | microSDカード |
このような感じです。
いくらデュアル待受け対応でも、排他的に使用するスロットが採用されている場合のスマホでSDカードを使用したいときには「デュアル待受が出来ない」ということになります。
デュアル待受(DSDS)対応スマホのスロット兼用の状況
2016年9月現在、私が把握しているDSDS対応のスマホではZTE Blade V7 Maxがスロット2が排他的仕様になっていますので、SIMを2枚とSDカード(合計3枚)を同時使用は出来ません。SIM2枚もしくはSIM+microSDカードの組み合わせでの使用になります。(写真はカタログより)
また2016年10月に発売されたDSDS対応機のZenFone 3も同様に排他的な仕様になっていますので、ご注意されて下さい。
Moto G4 Plusはサイドに3つのスロットがありますので、2枚のsimとmicroSDカード(合計3枚)をそれぞれ挿すことができる唯一の機種になります。