USB PD(Power Delivery)充電に対応している両端がUSB-Cケーブル(C-C)の選び方を書いてきます。
MacBook Pro等のノートPCへの急速充電が実現できるUSB PDは、「充電器」、「ケーブル」、「ノートPCの等のデバイス」の3つ全てがPD(パワーデリバリー)に対応していないと機能しません。
つまり
USB-PD充電の必要要件
- PD対応「充電器(ACやモバイルバッテリー)」
- PD対応「ケーブル」
- PC対応「デバイス(ノートPC等)」
この3つのPDへの対応機器が必要です。
そこで、PD対応USB-C(c-c)ケーブルの選び方とおすすめケーブル、PD対応の充電器を書いていきます。
これからご購入を考えられている方の参考になれば幸いです。
PD対応の両端USB-C(c-c)ケーブルの選び方
冒頭に書きましたように、ケーブルもPDに対応していることが必要です。
その中でも、私がPD対応USB-Cケーブルを選ぶ時に注意している点は
PD対応USB-Cケーブルの選択基準
- PDで充電出来ると明記してある
- USB3.1 gen2に対応していると明記してある
この2点です。
USB PD対応が明記してあること
まずは基本、PDで充電できることを明記してあると安心です。
PDでは100W(20V5A)まで対応しているのですが、きちんと規格に対応していると明記してあることが必要です。
細いケーブルなのに、わりと大きな電流なので、有名なメーカーのものが安心かと思います。
USB3.1 gen2に対応していること
USB3.1gen2とは
従来のUSB3.0やUSB3.1gen1のデータ転送速度と比べて2倍の速度が期待できるものです。
規格 | 転送速度(理論値) |
USB3.0 | 5Gbytes |
USB3.1gen1 | 5Gbytes |
USB3.1gen2 | 10Gbytes |
USB3.1gen2のデータ転送速度は、もちろん転送元も転送先も対応しているということが条件なのですが、近い将来対応機器も増えてくると思われます。
おすすめのUSB-PDに対応しているUSB-Cケーブル
エレコムのUSB3-CC5P10NBK
私がおすすめするのは
エレコムのUSB3-CC5P10NBKです。
USB-PDにもUSB3.1gen2にも対応していて、メーカーの公式サイトにも、この商品が対応しているということが明記されています。
長さは50cmと1mのものがあります。50cmはモバイルバッテリーを使う時に重宝しますが、普段使いは1mのものでも柔らかいので良いですね。
Anker PD対応 USB-Cケーブル
もうひとつは、おなじみAnkerのUSB-Cケーブルです。
もちろんPDにもUSB3.1gen2にも対応していることが明記してあります。Ankerはモバイルバッテリーでもサポートがしっかりしているという印象があり、おすすめできるメーカーのひとつです。
USB PDの規格
パソコンに付いているUSB端子は
- USB PDでは5A×20V=100w
USB-C端子で裏表のない指しやすいタイプ
現在は主にMacBook Proなど、ノートPCを充電するために使われています。 - (参考)USB3.0では900mA×5V=4.5W
USB-A端子(青)が主流
PD対応充電器の選択とおすすめ
PD充電の時に、ケーブルと共に大切なのがPDに対応している充電器の選択です。
充電器に関してはPD出力対応と明記してあれば大丈夫だと考えられます、が、PD対応の充電器は、最大出力が30wから60wのものが主流となっています。
規格では100w(20V5A)なのですが、現在の製品ではそこまで対応する必要はないということの現れかもしれません。
出力30wと60wの違い
30wと60wの出力の違いは「一定時間にどれくらい充電できるかに差がある」だけで、30wのものであっても充電できないわけではありません。
AUKEY PD 出力(約)60wに対応している充電器
最初に、usb-c端子でPD出力60wタイプのAC充電器を紹介します
AUKEY USB充電器 ACアダプター 60Wは
- PD出力 最大60w
- USB-A 2.4A(5V2.4A12w)
- 3ポート合計・最大72w
- 100-240v入力
このようにPD出力が60wに対応していて、2つあるUSB-A端子は2.4A出力(12w)に対応しています。
気をつけるのは、3ポート合計で72w、つまり60w出力時にはUSB-Aポートの出力が片方制限される可能性があるということです。ですが、この仕様はあらゆるUSB充電器の仕様で採用されていますので、心配するところでもないですね。
PD出力の充電器として一番おすすめできる充電器です。※AUKEYの充電器は別のを3年ほど使っていますが、何の不満もなく使えています。
Amazonでもきちんとしたレビューが有った上で高評価なので、レビューの信頼性も高いと考えられますね。
Anker PD 出力(約)30wに対応している充電器
Anker PowerPort+ 5 USB-C Power Deliveryはタイトルに60wと書いてありますが、PD充電の部分は最大29w出力になります。5ポート合計で60wという意味です。
- PD出力出力 最大29w
- USB-A出力 2.4A(5V2.4A12w)
- USB-Aは5ポート(急速充電技術PowerIQに対応)
PDの最大出力が30wというところに注意ですが、Ankerらしい急速充電技術(PowerIQ)がありますのでUSB-Aポート(最大2.4A)でのスマホなどへの充電にも活躍出来る充電器です。
なにより、Ankerというメーカーの信頼性が良いですね。おすすめです。
PD対応モバイルバッテリーの選び方とおすすめ
PD出力対応のモバイルバッテリーもあります。
例えば、ACコンセントがない場所でのPC作業の場合、容量が20,000mAh程度のPD対応モバイルバッテリーがあれば少し安心です。出力はUSB-Cで30w出力が多く、45w出力のものもあります。
PD対応モバイルバッテリーの選び方は、通常のAC充電器とあまり変わりません。
- PD対応が明記してある
- 20000mAh以上が良い
- USB-A端子もあると嬉しい
このような感じです。
USB-A端子があると、スマホやPocket WiFiにも同時に充電ができますので便利です。
また、モバイルバッテリー本体へも、先に紹介したPD充電器を使うことで、高速充電ができますので便利です。
おすすめのPD対応モバイルバッテリーを紹介します。どれを選ばれても初期不良でもない限りは、選択されたもので必要を満たされるかと思います。
RAVPower RP-PB058 26800mAh PD 30w
RAVpowerの30w出力PD対応モバイルバッテリーです。
- PD対応30w出力
- USB-A 最大2.4A出力2ポート
- PD対応USB-Cケーブル付属
- PDでの本体充電5.5時間
- 充電器は付属しません
- microUSBでの本体充電が可能
大容量のモバイルバッテリーで、外で長く使いたい場合にオススメです。
容量って安心感たためにはとても大切な要素です。
Anker PowerCore Speed 20000mAh PD 24w
Ankerの24w出力PD対応モバイルバッテリーです
- PD対応24w出力
- USB-A 最大2.0A出力1ポート
- PD対応USB-Cケーブル90cm付属
- PDでの本体充電4時間
- AC充電器付属(PD対応 出力30w)
信頼のAnkerのモバイルバッテリーです。PD出力は24wとちょっとだけゆっくりな感じですが、このモバイルバッテリーにはなんとPD対応30w出力の充電器が付属しています。
充電スピードにこだわらなければ、優れたコスパもあり、おすすめできます。
※メーカーによると、電源の入力が22w以上必要なノートPCなどには対応していないとのことです。
cheero Power Deluxe 20100mAh PD 45W
cheeroの45w出力PD対応のモバイルバッテリーです。
- PD対応45w出力
- USB-A 最大3.0A出力1ポート
- PD対応USB-Cケーブル60cm付属
- PDでの本体充電3時間(PD30w)
- AC充電器は付属しません
- microUSBでの本体充電が可能
45Wというモバイルバッテリーとしては大きな出力に対応しています。
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